口腔ケアによる感染症予防③
2021年3月19日
口腔ケアで肺炎のリスクを減少へ
肺炎は我が国の死亡統計でも死因の第4位です。その中でも予防できる肺炎として「誤嚥性肺炎」があります。「誤嚥性肺炎」は本来食べ物や唾液が送られるはずの食道ではなく、肺の気管に入ってしまい、炎症を引き起こしてしまう現象です。
中高年の方は若い時に比べてむせることが多くなったとよく聞きます。それは、食べ物を飲み込む機能の低下し、食べ物を食道の方に誘導する弁の動きが鈍くなっているためと言われています。うまく食べ物を食道の方へ誘導できず、気管に入ってしまうことを誤嚥といいます。
誤嚥を起こしても体力や免疫力によって細菌を駆除できるので、さほど影響はありませんが、体力や免疫力が低下した人で、口腔内が汚れていた人の場合、気管に入ってしまった食べ物が誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。
口腔内をきれいにしておくことで、誤嚥性肺炎のリスクを減らすことができます。