普段こういう癖はありませんか?
2021年12月10日
日常の生活習慣において、何気なく行っている体勢でも、長い期間続くと歯を動かしてしまい、顎や歯並びの位置を変え、顔だけでなく体全体に大きな影響を及ぼしてしまうことがあります。このように、お口に悪い影響を与えるような姿勢の癖を「態癖」と言います。日頃あんまり耳にしない言葉かもしれません。
では「態癖」とはどういう癖なのか、いくつか例を挙げてみますので、普段こういう癖がないかどうかチェックしてみてください。
大人の方に注意していただきたい癖には以下のようなものがあります。
☆ほおづえをついていませんか?
ほおづえをつくと、頭の重さが顎に大きな力となって加わり、下顎が後退してしまいます。とくに、片側から下顎を支えるようなほおづえは、歯並びが内側へとずれてしまいます。左右の骨のバランスが崩れるため、歯並びも悪くなってしまいます。
☆うつぶせ寝してませんか?
息がしにくいので首をどうしても横に曲げてしまうため、背骨がねじれたようになり、その体勢は腰や肩など体全体の骨に影響を及ぼします。顎が押されてしまうため、大きな力がかかり、顎関節症の原因にもなります。
その他、お子さんに注意していただきたい癖としては以下のようなものがあります。
☆指しゃぶりをしていませんか?
3歳ぐらいまでの指しゃぶりは、歯並びにもほとんど影響はないと思います。しかし、3歳を過ぎても指しゃぶりをしていると、前歯が前に出てくる「出っ歯」や上と下の歯の間がひらく「開咬」、あるいは顎の骨が変形してしまい不正咬合になることもあります。
☆唇を噛んだり吸ったりしていませんか?
下の唇をかむ癖や吸う癖は、唇が上と下の前歯の間をたびたび動くので、前歯に圧力がかかってしまいます。下の前歯が内側へ倒れたり、逆に上の前歯が外側へ倒れたりして、上下の嚙み合わせが悪くなります。
☆舌を動かしていませんか?
舌で前歯の内側を押してしまったり、また上下の前歯の間に舌を挟んでしまうような癖は、何回も繰り返されると歯を動かしてしまうので、歯並びが悪くなります。また舌が前に出てくるようになると、舌足らずな話し方にもなりやすくなります。
いかがでしたでしょうか?
歯というのは、ほんの少しの力でも、その力が長い期間繰り返されると少しずつ動いてしまいます。日頃の生活習慣を見直すことで、お口や顎の問題も解決することができるかもしれません。何か気になる癖や心配なことがございましたら、一度ご相談ください。