口腔ケアはがん治療を支えます!
2024年3月13日
当院では、がん治療を始める前には歯科医院を受診して、お口の中をきれいにされることをお勧めしています。
これを聞いて「口腔ケアとがん治療にはどんな関係があるの?」と思われる方も多いと思いますが、実は口腔ケアというのは、がん治療を支えるための治療になります。
〈がん治療によるお口のトラブル例〉
・手術の場合
傷口の感染、肺炎を引き起こしやすくなります。
口の中にはたくさんの細菌がいるため、全身麻酔の際、人工呼吸を行うために口から気管へ細いチューブを入れますが、口の中が汚れていると細菌が肺へ流れ、術後肺炎を引き起こしたり、傷口に入って感染症を起こす可能性があります。
・抗がん剤治療の場合
合併症である口腔粘膜炎や口内炎を引き起こしやすくなります。また食べ物の味がわからなくなる味覚異常、口の中の乾燥、その他免疫が下がる時には口の中のカビやウイルスによる感染の可能性もあります。
・放射線治療の場合
副作用として、口の中がやけどをしたようにヒリヒリと乾いてしまったり、唾液の出が悪くなりやすく食べ物をうまく飲み込めないこともあります。また、口の中の乾燥が続くと口の中の環境が悪化して虫歯が出来やすくなります。