熱中症予防とスポーツドリンク
2021年8月23日
まだまだ暑い日が続いている8月ですが、皆さんは熱中症予防の水分補給として何を飲まれていますか?
スポーツドリンクを飲まれている方も多いのではないのでしょうか?
確かに、スポーツドリンクは塩分・ミネラル・糖質を含んでいるので、体から失われたエネルギーやミネラルを補うためにはとても適しています。けれども、歯科の立場から見ると、スポーツドリンクというのは注意が必要な飲み物でもあります。スポーツドリンクには、PH3.0~4.0ぐらいの酸が含まれていますが、これは歯が溶け始めるPH5.5よりも強い酸を含んでいます。スポーツドリンクを何回も飲むと、歯はそのたびに酸に触れることになります。しかも汗をかいて唾液の量も少なくなっているので、口の中では長時間酸がたまってしまい、歯を溶かしてしまいます。とくに、お子さんの乳歯や生えたばかりの永久歯は、まだ軟らかくて酸には弱いので注意が必要です。
また、スポーツドリンクは多くの糖質も含んでいます。1日に何回も飲んでいると、虫歯菌がその糖分を取り入れて酸を作り、歯を溶かしてしまう原因になります。
そのため、熱中症予防や運動の際にスポーツドリンクを飲んだ時は、同時にお茶や水も飲むようにしてみてください。お茶や水を口に含んで、スポーツドリンクをだらだらと長時間飲むのは控えましょう。
スポーツドリンクを飲む際には、歯のことを気にかけながら水分補給をするようにしましょう。
虫歯が気になっている方はぜひ一度ご相談ください。