妊娠中の歯とお口のトラブル
2024年7月26日
妊娠すると、ホルモンのバランスが大きく変化して体にもいろいろな変化が生じてきます。
例えば、つわりや体調不良で思うように歯みがきができなかったり、なんとなく歯が痛いように感じたりといろいろなお口のトラブルが起こりやすくなります。そこで今回は、妊娠中の歯とお口のトラブル、そしてその予防法をご紹介いたします。
トラブル①虫歯
妊娠すると女性ホルモンが増加し、その影響で唾液の量や質が変化します。つまり、唾液の働きが低下するので口の中の細菌が増えやすくなり、虫歯になりやすい酸性の状態に傾きます。また、つわりが原因で歯ブラシを奥まで入れるのが難しくなり、上手に磨けず不衛生になりがちです。さらには、妊娠後期になると胃が子宮に圧迫され、食べ物を少しずつしか口にできなくなるため、食事の回数も増え、口の中が酸性になっている時間が長くなり虫歯になりやすくなります。
トラブル②歯周炎・歯周病
ホルモンバランスの変化により歯ぐきが腫れやすくなったり、出血しやすくなるため、歯肉炎が起こりやすくなります。歯肉炎の原因は歯垢の中に隠れているので、日々の歯みがきが大切です。歯肉炎をそのまま放置しておくと、歯周病へと進行してしまうので気をつけて下さい。とくに歯周病菌は、お口から体内に入りこんでしまうと早産や低体重出産のリスクも高くなると言われているので注意が必要です。