ドライマウス①
2023年12月4日
~唾液のチカラはすごい!?~
ここ最近マスクをすることが習慣になっていたこともあり、口の中が乾燥したり、ネバネバしたり、口臭を感じるといった症状はありませんか?そんなとき、どうしても気になって歯科医院で診てもらうと「ドライマウス」と診断される方も多いようです。
「ドライマウス」とは唾液の量が減り、口や喉が乾燥した状態のことをいいます。健康な人の1日の唾液分泌量は1~1.5Lですが、ドライマウスの人の場合、唾液分泌量は半分以下になります。とくに高齢者になると、唾液分泌量が減ったり、飲んでる薬の副作用などが出るため「ドライマウス」になりやすいと言われています。
そもそも唾液というのはすごいチカラを持っています。口を潤すことはもちろんのこと、
①抗菌作用(細菌の増殖を抑える)
②自浄作用(歯垢や食べカスを洗い流す)
③再石灰化作用(溶けかかった歯面の修復をする)
④㏗緩衝作用(酸性に傾いたお口の㏗を中和させる)
⑤食塊形成作用(味を感じさせ、嚙み砕いたり飲み込んだりしやすい塊にする)
⑥消化作用(酵素かデンプンを分解して体内に吸収しやすくする) など重要な役割を担っています。
このようなすごいチカラを持つ唾液の分泌量が減ってくると、自浄作用が機能しないため細菌が増殖し、虫歯や歯周病になりやすく、口臭も強くなります。
また口の中も乾燥するため、細菌が増殖することにより感染症や風邪になりやすく、とくに高齢者の方は肺の機能が低下しているので、誤嚥性肺炎にかかりやすくなります。