歯の豆知識①
2021年7月16日
歯みがき後のうがいは何回?
皆さん、歯を磨いた後のうがいは何回ぐらいされていますか?
歯みがき剤をきれいに洗い流してしまおうとついつい何回もうがいをしていませんか?
虫歯は虫歯菌が糖を食べて酸を作り、これが歯の成分である(ハイドロキシ)アパタイトを溶かすことにより起こります。 これを「脱灰」といいます。脱灰が続くと、歯の表面が白くまだらになり、これが初期虫歯です。
初期の虫歯では、脱灰したアパタイトが「再石灰化」をうながしてくれます。フッ素(フッ化物)を含むアパタイトは再石灰化を起こしやすく、いったん歯に戻ると次には脱灰しにくいため、歯の表面が強いアパタイトに置き換わって虫歯に強くなります。つまり、虫歯予防にはフッ素入りの歯みがき剤が良いといわれていて、再石灰化時にフッ化物がお口の中に停滞していることが大切です。
ところが、歯みがきの後に何度もブクブクうがいをしてしまうと歯みがき剤に含まれるフッ素成分が流れて希釈されてしまうのです。歯みがき後の仕上げのうがいは、ごく少量の水で1回だけにして、しばらく飲食しないことにより再石灰化効果が高まると言われています。
現在、国内で販売される歯みがき剤の多くは身体に安全な濃度ですので安心して使用できます。