マスク着用で口呼吸のリスクにご用心!!
2021年6月30日
新型コロナウイルス感染予防のため、日常生活ではマスクを着用しての生活が当たり前になっています。この時期、着用が大切なマスクですが、お口の中にもいろいろ影響が出てくるのをご存知でしょうか?常時着用していると、どうしても息苦しくなり、口がぽかーんと開いてしまい、いつのまにか楽に感じる口呼吸になってしまいます。しかし実は、この口呼吸にリスクがあるのです。
口呼吸のリスク
①唾液は口の中の粘膜を覆い、細菌の繁殖を防いだり、細菌や食べ物のかすを洗い流したり、また虫歯の原因となる酸の力を弱めたりする働きがあります。しかし、口呼吸をしていると、口の中が乾燥して唾液が減少するため、どうしても菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクだけでなく、口臭の原因にもなります。
②鼻呼吸であれば、鼻毛が大きめのちりやほこり、花粉をせき止め、さらに奥の粘膜の表面にある線毛がウイルスや細菌などをキャッチし、体内の侵入を防いでくれます。しかし、口呼吸だと、直接異物を肺に取り込まれやすくなってしまうため、肺炎等のリスクが高まってしまいます。
③鼻呼吸だと、舌の表面は上あごについた状態になりますが、その一方、口呼吸で口が開くと、舌は上あごにつかず下がった状態になります。その結果、舌が下の歯を内側から押し広げるようになり、その結果、歯並びが乱れたり、嚙み合わせが悪くなるという心配も出てきます。
このようなリスクを少しでも減らすため、日頃からご自分で無意識のうちに口呼吸になっていないか確認してみてください。また鼻呼吸を意識するのと同時に、お口の中の健康を保つためにも、ぜひ定期的な歯科健診とクリーニングをおススメします。