歯の豆知識④
2022年1月28日
口内炎ができることはありませんか?
口内炎は、口の病気の中で最も多くみられるもので、口の中の粘膜に起こる炎症です。起こる原因は、細菌の繁殖やストレスなど様々ですが、体調を崩した時にできやすく、水泡や潰瘍ができたり、赤く腫れたり、痛みや出血を伴うこともあります。口内炎の中でも一般的なものが、アフタ性口内炎と言われるもので、白っぽい潰瘍がいくつかできるのが特徴です。何回も再発を繰り返すことも多く、お子さんや女性、神経の細かい人などがなりやすい傾向があります。
口の中というのは、呼吸をしたり、食事をしたり、話したりといつも外界と接していて、体の大事な入り口です。従って、ほこりやウイルスや食べ物に付いている細菌などが口の中に付着しやすくなり、不潔にもなりやすいところでもあります。体調に問題のない健康な人でしたら、唾液や体の免疫機能により清潔に保つことができますが、ストレスや不規則な生活、また食生活の乱れなどにより体調を崩してしまうと、細菌などが繁殖しやすくなります。
口内炎ができてしまったら?
酸っぱいものなどを食べると、傷口がかなりしみるので、お子さんの場合は痛みを嫌がって食べないことがあるかもしれません。そんな時は刺激物は避け、傷口を保護するといいでしょう。口内炎の軟膏などを塗ると痛みも和らいで、治るのを早めてくれます。
一番大切なことは、とにかくお口の中を清潔に保つことです。。つまり細菌の繁殖を防ぐことが第一ですので、食事をした後には必ず歯を磨き、うがいをマメに行うなど日頃から意識をしてみてください。
口の中は、いつも外界とつながっている大事な器官であり、自分の健康のバロメーターでもあります。口内炎ができてしまったら、ぜひ普段の生活を見直してみてください。疲れはたまっていませんか?偏った食事はしていませんか?体調には気を配り、生活の良いリズムを保つことが大切です。
口内炎と口腔がんはよく見た目が似ています。あまりにも口内炎が長く続くようであれば、それが口内炎ではなく口腔がんの可能性もありますので、自己判断せず最寄りの歯科医院で相談してみてください。