天候と歯
2021年9月22日
天気が悪いとき、歯が痛くなりませんか?
夏の暑さも終わり、最近は秋めいてまいりました。そろそろ台風がやってくる季節になりますが、台風が来ると大雨になり、湿気も多く、気圧の変化で頭痛がしやすいという方もいるのではないのでしょうか?
昔から天候は私たちの体に大きな影響を与えるものの1つですが、皆さんは雨が降ると歯が痛むことはありませんか?
歯の内部には「歯髄腔」という神経の通っている空洞があります。その空洞は普段は外の気圧と等しくなってますが、外の気圧が変化すると、歯の内部や神経に圧力がかかり、歯に痛みをもたらします。飛行機で耳が痛くなったり、山登りでお菓子の袋がパンパンになったりする現象と同じことが歯で起きています。これを「気圧性歯痛」といいます。ただ、この「気圧性歯痛」は健康な歯ではほとんど起こりません。気圧による変化を受けやすいのは次のような方です。
①虫歯や治療途中の歯がある
②詰め物や被せ物をした歯がある
③歯茎や歯の根っこに膿が溜まっている
雨の日になると、同じところに痛みを感じるようでしたら、一度歯科医院を受診して虫歯かどうかチェックしてもらってください。気圧をコントロールして痛みを抑えることは難しいので、お口の中の状態を変えることによって痛みを防ぐことが大切になります。
この時期を健康な歯で元気に乗り切ってみませんか?